BORN FREE

フラットコーテッドレトリバー3頭との悲喜交々な日々

かもめはかもめ

f:id:gemini0530:20201029232100j:image
散歩が気持ち良い季節になりましたね。

あっという間に暗くなってしまいますが、太陽が西に沈む時の空の色、素敵ですよね。

夕方の散歩では、電線にスズメ達が一杯並んでいたり、低木に集まって、ものすごい勢いで、ピーチクパーチクと大騒ぎ?しているところに出くわす事があります。
そして、散歩から戻る時に同じ木の横を通ると、しぃーんと静まり返っている。

外敵から身を守る為にスズメ達は夕方みんなで待ち合わせて集団で眠るのだそうですが、それにしても毎日パーティか?って程の大騒ぎ🤣

 

二子玉川 野鳥」で検索すると、色々な方が野鳥観察をされてブログに投稿されていて、もう何十年も住んでいるのに新たな発見があります。

二子玉にはカラスが一杯いますが、おおむね温厚?で、これまでカラスでコワい思いをした事はありません。

カラスにパンの耳あげてるおばさんとか居ますからねぇ、人間様様なのかもしれません。
それとも黒犬連れているから黒同士の仲間意識か?
カラスって人間と同じように色が見えるだけじゃなくて、紫外線の色まで見えるんだそうですよ。

エルザがパピーの頃、カラスがエルザと遊んでくれた事がありました。
木の上からスーっと降りてきてエルザの目線の高さ位の低空飛行で、エルザに追いかけさせるんです。
思わず、あのカラスはジェミちゃんに違いない、とロマンチックな私(と自分で言う)は思いましたが、今、冷静に考えるとカラスにおちょくられてたんかも・・・。

f:id:gemini0530:20201029234144j:image

二子玉川にはトンビ、ハヤブサチョウゲンボウ(小型のハヤブサ)も居ます。
二子玉川再開発でRISEというショッピングモールと高層マンションが出来て、その屋上にハヤブサチョウゲンボウの巣があるのだそうです。
ビルの絶壁を2羽のハヤブサらしき猛禽類が、窓ガラスにぶつかりそうになりながら、飛んでいるのを良く目にしてました。
屋上にきっと巣があるに違いないと思っていたのですが、実際に巣があると知った時にはちょっと嬉しかったです。

f:id:gemini0530:20201029232404j:image

f:id:gemini0530:20201029232427j:image
スマホでキャッチした鳶、かなり下まで降りて来てる時に撮りました。


朝の散歩では上空高く、大きな円を描くようにソアリングしている鳶を見かけますが、一度、驚いたのは、エルザにボールが遠くへ飛ぶGo frrr ballというボールを飛ばしてボール遊びしてたら、上空からそのボールが獲物に見えたのか・・・
一瞬で大きなトンビがエルザのわずか10m位のところまで迫り、また飛び立って行ったのでした。
まだエルザが生後3-4か月の頃だったのですが、間近で見るとかなり巨大、すごい迫力でドキドキする程、猛禽類の野性味を感じました。

昔、農家では田んぼの横に赤ちゃんを寝かせて農作業している間に、赤ちゃんをワシに持っていかれる、なんてこともあったそうですから、もしかしたらボールじゃなくて、エルザを捕まえようと降りてきたら、案外大きくてやめたとか・・・?

 

猛禽類が昔から大好きで、多摩動物園に月1ペースで通ってた頃は、猛禽類のフライングケージの前で、30分とかあっという間な程に見入っておりました。

猛禽類アホウドリのような大きな翼を持つ鳥の滑空飛行という飛び方は、庶民派のカラスには無理だろ、と思いきや、カラスも頑張って滑空するんです。
ただ、滑空出来る距離がとても短くて頻繁に羽をバタつかせながら、無理やり滑空しているみたいで。

でも、滑空しているカラス、気分はハヤブサ!!のごとく、翼をめいっぱいピンと広げて飛んでいて、そんなカラスを見ると、ふっと中島みゆきさんの「かもめはかもめ」を思い出すんです。

カラスはどんなに頑張ってもハヤブサのように綺麗な滑空は出来ないけど。
もしも私が二子玉のカラスだったら、ビルの屋上に住むハヤブサや、天高く上昇気流に乗ってソアリングする鳶に憧れるだろうなぁ~と思います。
どんなに憧れてもカラスはカラス、なんですけどね。


どんなに頑張っても変えられないことってあるし、どんなに頑張ってもなれないもににはなれない。

中島みゆきさんの「かもめはかもめ」の歌詞、好きな男性を諦める女心を綴っているわけですが・・・そこはまぁ、お散歩おばさんの私の場合は置いとくとして🤣

もはや、共感できるほどのホルモンも残っておらんし。

「青空を渡るよりも、見たい夢はあるけど

かもめはかもめ

一人で空を行くのがお似合い」

 

という歌詞の部分が好きなんです。
すごくリアルに「前向き」だと思うのです。


これまで生きてきて、散々「隣の芝生は青い」経験をしました。

自分と他人を比べると、それはもう、キラキラな才能に輝いて自分の道を行く人、いつも多くの友人に囲まれて幸せそうに微笑む人、頭脳明晰な上に美人とか、三食昼寝付きのお金持ちマダムとか、何か国語も操る国際派のバイオリニストとか・・・羨ましい、あんな風になりたい、と思える人がたくさんいます。

でも、どんなに頑張っても無理なことはたくさん有って、「諦める」という受け入れ方をする事で前に進むしかないんだよな・・・ってね、

時々、くさくさっとした気分になると、気持ちを立て直すのに「かもめはかもめ」なんだっていう事を、カラスを見て思い出すのでした。


f:id:gemini0530:20201029233309j:image