BORN FREE

フラットコーテッドレトリバー3頭との悲喜交々な日々

切れば血の出るような脚側がしたい

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今朝の世田谷、朝の5時52分は1度でした。
さすがに暑がりの私でも寒い!!
そんな中、6時スタートで満8か月となったケストレルのレッスンでした。

 

ケスとは今、競技用訓練の初歩の初歩、ヒールワーク導入部分を習っています。
先生にケスを見て貰うのは今日で4回目、6か月過ぎてから先生に習うようになりましたが、競技会前はケスの枠もエルザやブリストルを優先しているので、なかなかケスのレッスンが進んでおりません💦

ケスが2.5か月で我が家に来てから、停座の正しい位置、停座に入るためのヒールワーク、正し位置でのウォーキングなど、競技を前提とした基礎を独自に色々と教えてきました。

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(ケスくんの速歩練習中)

そんな様子はFacebookInstagramにちょいちょいと動画で載せていた時期が、既に懐かしいですが・・・。
シロウトが勝手に教えちゃって!というツッコミもあったかも・・・?ですが・・・🤣

 

途中、電話での躾相談やグループレッスンでプロの力を借りつつ、生後3か月、4か月くらいまでは、本当に純粋無垢なパピーケス君、公園の駐車場とかでよく自主レッスンしてましたが、周囲に気を取られることも少なく、良い集中力で吸収力も高い子だなって感じてました。

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(マットレ練習中のケスぽん。最近サボってる💦)

しかし5か月目辺りからあれあれ?ってな事に。
やっぱり地面の匂いも嗅いでみたいし、ママとの脚側ごっこもなんかマンネリしてきて、イマイチ楽しくないし、、、オヤツくれくれ!!オヤツくれくれ!!と強欲ばかりが目立つようになってきて、そうなると素人ママはお手上げです。

どう対処していけば良いのか?引き出しが無い。

そしていよいよ、競技訓練を踏まえたレッスンをエルザとブリの先生から習うことになった、という次第でした。

最初にこれまでケスに教えてきた事、日ごろの自主練の様子を先生に見て頂いて、先生からのご指摘は、

「まず・・・もっとケスがママ!ママ!」って思う気持ちを作りましょう、と。
その為には、正しいヒールポジションとか一旦忘れて、もっともっとケスと遊ぶこと。
「どうやって遊べば良いの?」という質問に、「間違った遊び方はあるかもしれないけど、正しい遊び方はコレです、と答えは1つではない」との事で、子犬にとって危なく無くて、でも楽しい遊びをお母さんが自分で考えましょう、と。

 

犬と遊ぶって難しい。なんせ、こちとら犬じゃなくて人間、四つ足で走る同士の遊びを具現化してあげる事は出来ない。
さらに!!!中年を越えて老年に入ろうか???というおばちゃん!!
中腰なんて無理よ、軽いフットワークで犬を魅了するなんて絶対に無理よ。
後ろ下がりのダッシュなんて危険で出来ないからね、なおばちゃんです。


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なので、長めのロープにフェルトで編まれたタグというのがぶら下がっているオモチャを導入してみました。
ロープが長い分、人間の動きが小さくても、タグはまるで逃げる小動物かのように動かすことが出来ます。
それにケスが食いついて、引っ張りっこするわけですが・・・捕食行動を刺激する遊び方なんじゃ?と以前は絶対にやらない遊び方です。
しかも引っ張りっこなんて、出っ歯になっちゃうわよ!!って思ってました(ます)🤣
確かに捕食本能を刺激するかも?だけど、だから面白いわけで、しかし一方では衝動的な行動を自ら沈めるインパルスコントロールなどもお勉強していくわけだし、何よりもママの持っているオモチャで遊ぶんだ、それが一番面白い!っていう絆作りなので、ケス君で始めて導入した遊び方が、「引っ張りっこ」でした。

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で、先生とのレッスンも主に日頃の「遊び方、遊んでる様子」を見て頂いて、ケスが私に集中してきたら、ちょっとだけ脚側もやってみたり、伏せとか座れもやって見せてますが、主に先生からのご指摘は「遊び」の部分が中心、いかにタイミングよくオモチャを出すか、いかにタイミングよく褒めるか、タイミング命!
グズグズすんな、飼い主!!って事です。

 

実は今の訓練の先生について、子犬から競技用訓練を教えるのは初めてです。
先生のお手本も見せて貰ったけど、ものすごい運動量、絶対におばちゃんには無理っ!!

で、なぜ、こんなに飼い主が必死にハァハァ、ゼェゼェする程、ケスと走り回って必死にタグ振り回して遊ぶのか???
それは「ママ!!ママって楽しい!!ママって面白い!!」という私への集中と意欲を高めるため。

犬と遊ぶのに、飼い主の努力は20、犬の努力は80とかでは成立しない、お互い100同士で心から楽しいと感じる遊び。


私のような訓練のスキルも浅く、動きもおぼつかないオバちゃんの場合、おそらく・・・脚側などの練習よりもガチでの遊びをこの先、1年近くは続けることになると思います。
それから脚側とか伏せや座れなどの本格的な組み合わせ・・・そして、練習が始まったら途中休憩も含めて、練習終了まで一切集中が切れずに「ママ!」って私を常に見張っているようになるまでに1年~1年半。
すなわち、レッスン始めてから、競技会に出られるようになるまでに早くても2年から2年半かかるのです~。

エルザもデビューまで2.5年かけたし、ブリも2年半でCD1デビューしたけどCD2のお許しはまだ出ない🤣
科目は出来るんだけど、先生から義務感を怪しまれているブリ君、OK貰えません。

すなわち、どういう事かというと・・・

ブリ君はいかなるコンディションにおいても、切れば血の出るような脚側が出来るのか???って事だと理解してます。

 

ポジションは良くてもフワフワしながら歩いている脚側で、高得点をくれるジャッジもいるし、なんなら指導手のちょっと後ろをしずしずと着いてくる脚側で高得点をつけるジャッジもいる・・・一方でエルザなんかは前被りだね、と減点される場合もある。
しかしジャッジに合わせて脚側スタイルを変えるなんてことは出来ないので、となると信ずる道を究めるしかない。

切れば血が出るような脚側を最初から最後までやり切れずして、何事も成し得ないのだ。

 

この「切れば血の出るような・・・」という表現ですが、これは私が以前勤めていた職場で、先輩から教わった言葉です。
当時の私の仕事は「研究員」として、様々な市場をリサーチしてレポートを書く仕事でした。
先輩から「切れば血の出るような文章を書け」って言われたのです。
「第三者的客観性と共に、自らの深い洞察も加えよ」という事ですが、それを「切れば血の出るような文章」と言った先輩のレポートは説得力と納得性があり、魂の入ったものでした。


自らに「それは切れば血は出るのか?」と問う、ということも時に大切だな、と思います。

他人はどうでも良い、自分はどうなのか?

 

というわけで、ブリ君もケス君も、えっちゃんの後に続け!!!で、本番に出る時は「切れば血の出るような脚側」をやり切れるようになった時。
焦らずにそこまで作り上げてから本番に出す、本番で出た課題は修正出来るまで次は出さない。

あとは犬の年齢とおばちゃんの年齢が追い付くかどうか・・・そこは大きな問題🤣

 

目標が席次やポイントの乞食になるな‼は、つい先日、訓練の先輩が言われた言葉。

諸々、深いな‥と思う師走です。

極めていく人というのは、その方のあり方自身が「切れば血の出るような」存在。

まぁ、人間なので切ったら血は出ますけどね!

長くなりました。

おばちゃんの主張にお付き合い下さり、ありがとうございました☺️