もう、10年以上お会いしていないけど、キャロルを迎える前、ジェミニと散歩していた頃に河原で良く出くわす、素敵なおじさんが居ました。
素敵なシニアエイジの方で、首からNIKONのカメラを提げて、とても大人しいボルゾイとレオンベルガーを連れてらっしゃるおじさん。
・・・とここまで書いて、もしや個人を特定出来てしまうかも‥、勝手にパーソナルな事を書いてはまずいのでは💦
なんせ、連れている犬がレア過ぎるので、ネットで検索してみました。
「二子玉川 レオンベルガー」で。
そしたら、見事にヒットしました。
2010年の投稿ですがボルゾイのことは出てないので亡くなったのかな。
~今週のわんこ~ RYUくん (レオンベルガー) : トーキョーワッショイ − 東京人が一番みたい東京ネタ
上記の記事によると、当時、そのおじさんもブログをされていたようです。そのブログのリンクをクリックしたら”Not Found"になってしまったのが残念ですが。
おじさんにしてみれば私なんて、毎日出会う犬連れの人の一人にしかすぎず、全く記憶にないだろうと思うのですが・・・
私の方はおじさんと交わした会話をずーっと憶えているのです。
RYU君の記事も公開されてますし、私も私的な思い出として書く分には問題なかろう、と思うので、今日はその時の事を書こうと思います。
その日、変わりもせずいつものようにジェミニと一緒にのんびりと多摩川沿いの緑地を散歩していると、向こうから大きなボルゾイとレオンベルガーをつれたおじさんが歩いて来ました。
今にして思えば、ほんの10数年前の河原の散歩は緩かった。
ジェミニは当然、ノーリードで自由人のごとく、のんびりと散歩、あちらから歩いてくるボルゾイとレオンベルガーもリードはついてなかったような記憶。
通りがかりにおじさんが、「フラットだね~」と爽やかな笑顔で声をかけてきました。
ボクは犬が大好きでねぇ。ずーっと色々な犬と暮らしてきて、フラットもいたんですよ。
元気の良いオスでねぇ、本当に元気が良くて、いつも楽しそうでね。
イタズラもすごくてねぇ、他の犬であんなにイタズラした子は居なかったなぁ。
淋しがり屋で、ボクが出かけると1日、窓からボクの帰りを待ってるような子でね。
でも、6歳の時に癌でね、あっという間に行っちゃってねぇ。。。
色々な犬と暮らして来て、今でもフラットほど好きな犬は居ないんだよ。
フラットは特別な犬だよねぇ。
でも、もうフラットは飼えないんだよねぇ。
あまりにも心の深いところに穴を開けられちゃった感じでね、もう二度と飼えないって思うんだよねぇ。
と、優しい笑顔でジェミニを撫でながら、 会えてうれしかったよ、元気でね。
と言って、おじさんは私と反対の方向へ、と歩いて行かれたのでした。
「もうフラットは飼えない」
︙
この言葉、実は別の方のホームページでも読んだことがあります。
やはり男性の方が愛犬について綴られていたホームページ。
まだブログも無いホームページ全盛期、3歳で亡くなったフラットのオーナーさんが、ホームページにそう書き残されたのを読んで、当時、まだジェミニが2歳くらいだったのですが、その方の深い深い悲しみが、想像するしかないけど、とても愛に溢れていて、そして悲しくも強い意志のある言葉だな、と思いました。
「もうフラットは飼えないんだよねぇ・・・」
今でも時々、あの日のおじさんとの会話を、その時の情景とともに思い出します。
多分、死ぬまで忘れないんじゃないかな、と思うのです(ストーカーではない💦)。
いつか、私がさらに年老いて、もう大型犬と暮らすのも無理な年齢になったある日、ふっと思い出すような気がするんですね、おじさんの事。
そしたら、またブログに書きますね。
ジェミちゃん、天国で元気にしてますか?